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「昨日のデート、ドコへ行ってきたんです?」
「真吾君にはカンケーないでしょ」
「ありますよ。大アリです。俺の大好きな和歌子さんが、コトもあろうに三輪上司と――」
「あーっ、あ―――っ!!」
私は、咄嗟に大声で三輪さんの名前をかき消した。
お陰で、エレベーターに乗ってた人にヘンな目で見られたじゃないのぉ!
「で? ドコへ行っていたんですか? 言わないとまた、ここで例の人の名前、言いますよ?」
こっ、コイツ~~~~~!
何時か絶対殴る! シメる!!
「映画見て、その後食事に行っただけよっ! 悪い!?」
「悪くないけど、俺の誘いを断って映画に行くとはね~。で、どうせ、動物映画でも見たんでしょう?」
「なっ、何で解るのよっ」
「和歌子さん、アクション好きなくせに、先に誘ってくれた俺に悪いなーって思って、遠慮したんじゃないかなって思ったんです。仕事終ってからの映画だったら、その時間帯にやってるのは、動物映画しかないでしょう?」
何コイツ!
探偵かっつーの!!
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