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「真吾君、あなたねぇ、私につきまとうヒマがあったら、探偵の勉強でもしたら? 絶対なれるわよ、探偵に」
「俺は探偵なんて、興味ありませんし、なるつもりもありませんよ。俺が興味あるのは、とても解りやすい目の前の女性だけですね」
「誰のことよっ」
「さあ、誰のことでしょう」
ムッカー!
カンペキ、バカにしてるわっ!!
むかついたので、エレベーターを降りてスタコラ歩いていくと、怒らないで下さいよ、と、ヤツが後からついてきた。
「ついてこないでよ」
「俺も職場、こっちですから」
くっそー、言い返せない!
難しい顔をして睨んでいると、そんな顔も可愛いですねぇ、とハグされた。
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