べたすりー

本番

「それで、まーた女の子を紹介するのか」

　オシボリを握り締め、馬飼に聞き返す。

「そのとおり、頼む！　お願いだ。別に類稀なる美少女ではなくてもいいんだ。普通でいい、普通で十分、それなりにキレイ目で、純粋で、優しくて、格闘技をしてなければいいから。だから、頼む！　」

　馬飼がペコペコと頭を下げながら懇願してくる。
　その姿は必死であり、先ほどと同じように憐れみを誘うものでもあった。

　――だが。