5人が本棚に入れています
本棚に追加
オシボリを最大限まで握り締める。馬飼にフルスイングする体勢をとる。
対して、馬飼。両の手を前に出して、なだめすかせる姿勢をとる。
――弁解タイムスタート。
「い、いや、違うんだ、まてって」
「何が違う!」
「お、俺の話をまず聞いてだな」
「そうだ、説明だ!」
「ま、まず、ふ、普通にメールしててだな」
「それで!」
「それで、会うことになって」
「なって!」
「な、なんか仲良く話して、いい展開になって、そ、そして最終的にだな、ただ俺のサラブレット級の男性巨根で――ぶうぅわ!!」
オシボリを全力投球。
馬飼にクリーンヒット。
「うわ、ちょ、じょ冗談――ぐぅうわ!」
冷水ぶっかけ。
馬飼ビショビショ。
「い、いや冷たっ! て――つううぉ!」
割り箸くしざし。
馬飼グサグサ。
「いや、すんません。まじすんません。冗談です。冗談。ただ、振られたがけですよ。何もしてません、何もできません」
一瞬動きを止める。
「ただ、腹いせにちょっと胸をさわ――うぐぅぁ!」
まっすぐ正拳突き。
馬飼ぐったり。
――そして、動かなくなる。
弁論タイム終了――。
最初のコメントを投稿しよう!