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「……ふう、喉かわいた。自分のなくなったからこれ貰うよ」
馬飼のコップを奪い、冷水を軽く飲む。馬飼が目を逸らしてきたが気にしない。
「とにかくさ、馬飼に女は紹介しない。OK?他の人に頼めよ」
「いや、だってさ、他の奴らはそんな、女子の知り合い多くないって言うんだぜ。その点お前は多いじゃん」
そりゃそうだろ。
「藤堂先輩は?あの人だったら男子の知り合いも女子の知り合いも多いだろうし。あんまり話したことないんならこっちから頼んでみるけど」
「それは嫌だ」
「即答だね。ったく。ホント苦手なんだ、あの人」
「いいじゃないか、マジで頼むよ。……君が最後の希望なんです」
馬飼が潤んだ目で見つめてくる…………うわ、キモっ。
「うわ、キモっ」
「そういうのは、頭ん中だけにしてもらえないですかねぇ!」
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