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その男子の笑みにゾクッとする…。
「やっ…!!お願い、やめて…―!!」
私はブンブンと、顔を左右に振った。
「るせーな。てめぇはヤられてりゃ、いーんだよ!!」
そんなっ…。
嫌だよ……―。
どんどん男の顔が近づいてくる。
嫌……誰か…。
私はポタポタと涙が落ちていた。
助け……て…。
私は怖くて、目をギュッと閉じた。
し……ん…
あ……れ…?
いつになっても、私の唇に感触はない。
私はパチッと目を開けた。
そこには、私にキスをしようとしていた男が倒れていた。
「……!!」
いつの間にか、私の手を掴んでいた男子もいなくなっていた。
倒れている男の前には、茶髪の男子が立っていた。
「てめぇら…何やってんだ…?」
その人は、周りの男子を睨みつけていた。
「…ひっ!」
そう言って、他の男子は逃げて行った。
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