1章 浦島太郎

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  海亀の背に乗って 海の中進んでく 見たことのない魚たち 浦島太郎をお出迎え   魚たちに導かれ 進んでゆけば現れた 煌びやかな竜宮城 目にも鮮やかな立派なお城   海亀から降り 竜宮城へ入ってゆく 案内役は大きな鯛 大きな広間へ参りましょう   浦島太郎、広間に着けば 美しい女性がお出迎え この方こそが乙姫さま 竜宮城の女主   海亀助けたお礼にと 乙姫さま用意させた 美味しい料理と美味しいお酒 心ゆくまでお楽しみあれ   竜宮城での華やかな宴 心地よい音にのせ 舞い踊る乙姫さまと魚たち まるで夢の世界見てるよう   見たことのない世界 心ゆくまで堪能し 楽しい時間過ぎてゆく 浦島太郎は夢心地   乙姫さまの勧めるまま しばらく竜宮城に 時が経つのも忘れ 飲めや歌えや、宴の日々   竜宮城へきて5日 家に残した母親気になり 浦島太郎、おいとまを 乙姫さまに別れをつげる   では、お土産にと乙姫さま 小さな玉手箱を差し出した 家に着くまで開けてはならぬ 浦島太郎に約束させた   浦島太郎、玉手箱を脇に抱え 海亀の背に乗り 乙姫さまにお礼を言って 竜宮城を後にした   海亀の見送り、後にして 浜辺に着いた浦島太郎 早く母親に会いたいと 急いで家へ帰っていった      
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