…二…

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何となく馴染んでしまっていたが、よく考えてみると、そんな基本的な事さえ知らない相手である事実。 知らず知らずにタイミングを逸していた。 今更聞くのも、少々気恥ずかしいが、仕方ない。 サクラが意を決して、それを聞こうとした瞬間。 「あ!見つけたぁ!!」 不意に声が響き渡った。 それは第三者の声だった。 声のした方に視線を向ける。 近付いてくる人物があった。 小柄な若い女性だ。 中学生くらいか? パステルカラーのパーカーにキュロットスカート。 ショートカットが初々しい中々の美少女だ。 更にその後ろにもう一人。 二十代後半、、いや三十代前半か? 落ち着いた雰囲気の女性だ。 長い髪を、わずかに風に踊らせたスラリとした体形に青を基調とした品のいい春の装い。 その着こなし、物腰は、いかにも『出来る女』といった感じだ。 えっと、、 サクラに新たな疑問が生まれた。 どうやら二人とも、男性の関係者であるらしいが、どういう関係なのかがまるでわからない。 単純に年齢的な部分を見れば『家族』 奥さんと娘といったところだが、、 「何を考えているか、だいたい見当がつきますが、口にしない事をオススメします」 男の忠告に、サクラは複雑な表情で、小さく頷いた。
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