パチュリー・ノーレッジ

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しかし強気に叫んだものの、霊夢は苦戦を強いられていた。 『ちぃ…っ!』 カリカリカリとグレイズ音を響かせながら、本棚の隙間を縫うように飛ぶ 場所が悪い。 狭い通路、本棚、しかも相手はここの主だ。地理的条件が不利過ぎる。 それに、 『金符『シルバードラゴン』!』 『っ…!あぶなっ…!』 霊夢はパチュリーの弾幕は初見だった。 (しまったわ…昨日少しくらい魔理沙との弾幕ごっこを見てから行くべきだった) 内心歯噛みする霊夢。 先日の戦闘で霊夢は戦う直前に現れた黒白の魔法使いにパチュリーの相手を押し付け、自分は先に進んだのだ。 昨日の自分へ文句を吐きつつひとまず、本棚に隠れて息を潜める。 『一度引いて作戦を立てた方がいいわね…』 その時。 『…クスクス…』 時を操るメイドが 『…そうはさせませんよ?』 すぐ後ろで嘲った。
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