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十六夜咲夜
『なにやら騒がしいと思ったら…二日連続の侵入者とは。』
あくまでも笑顔を向けてくるメイド長。
しかし、その瞳の奥はけして笑っていない。
『遅いわよ。咲夜。』
反対側。本棚の影から七曜の魔女が狭い通路を塞ぐように現れる。
『申し訳ありません。そこの巫女が張った結界を破るのに少しかかってしまいましたわ』
前門の虎に後門の狼。
霊夢の頭にふとそんな言葉がよぎる。
『いいわ。今はこの巫女を倒すわよ』
『御意』
紅魔の二人の手にはスペルカードが握られている。
(回避は…厳しいわね…)
霊夢の額に冷や汗が一筋流れた。
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