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ルーミア
『残念ね…逃げられなくて。』
暗い闇を凝縮した様な球体に、片腕を突っ込んだ状態で霊夢は呟いた。
よく見るとその球体は小刻みに動いている。
まるでもがくように。
『諦めなさい。ーーーーーー『散』』
霊夢が何か呪文の様なものを唱えると同時にその球体は溶けるように霧散した。
そしてその中から、金色の髪をした少女が霊夢に腕を掴まれた状態で現れる。
『な、何の用なのかー!?』
『昨日ぶりね。ルーミア』
ルーミアと呼ばれた少女は掴まれた腕を振りほどこうと暴れるが、どういう事か霊夢の手はビクともしない。
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