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「いってきますお父さんお母さん美華、幸枝」
私は四枚の遺影に手を合わせた
「よっし!!女は気合いよ紗季!」
自分に渇を入れて私は真新しい制服な身を包み、私が今日から通う都立秋栄高校へと足を進めた
「えっとまず新宿に行って山手線で目白に行って………バス?」
私の祖父から貰った学校までの地図を私は四苦八苦しながら解読して行った
久しぶりに乗る電車や人混みに多少イラつきながら私はやっとのことで目白に着いた
「でバス……っと」
バスに乗り10分くらい揺られると綺麗な桜並樹が見えて来た
私が窓に目をやると小学生くらいの子達が楽しそうに歩いている
「そっか………始まりの春だもんね…」
子供達に小さく頑張ってと呟きながら私は目的地の秋栄高校までバスに揺られた
プシュー………
ブロロロロロ……
「ここで良いんだよね?」
目の前には綺麗な桜並樹があった
「並樹道の先が見えないよ……………」
でも桜は元々好きだし長いくらいいっか、なんて思いつつ私は前に踏み出した
人はもう始業時間を回ってるせいか人はいなかった
私は担任から10時に来いとの電話を貰っていて、今はまだ全然余裕な時間である
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