WC

3/5
前へ
/5ページ
次へ
「え?」 「ですから 僕も一緒に行くと 言っています。」 一瞬事態が飲み込めなかった。 把握するまでに10秒はかかっただろうか。 あの右京が自分と一緒に…!? 普通ならそんなに驚く事ではないのだが 右京に限っては珍しい事だった。 ましてや亀山にとって右京は特別な存在であり、密かに神聖なモノも感じていた。 そんなだからつい どう対応したらいいか迷ってしまった。 「どうしたのですか亀山君。 行かないのですか?」 「あ、いえ う…右京さんもトイレ 行くんですねぇ」 つい思ったままを口にしてしまった。 別に嫌みでも何でも無い。 ただ「アイドルはトイレに行かない」的な思いがあった彼は 右京に対してそんな思いを持っていたのだ。 だが等の右京にすれば それは疑問だらけの言葉。 「それはどういう意味ですか?」 と聞かれるのは必至だった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加