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「以前君が言っていた事と矛盾するんですよ」
いつもの人差し指をたてながら亀山に向かって言う。
「矛盾?」
「以前から、
君は確か僕に
あまり良くない印象を持っている様な
発言ばかりだったはずですが
今の発言からすると
君は
僕に尊敬の念や
はたまた好意を持っていたという事になってしまうんですよ。」
それを言われはっとした。
確かにこれでは杉下の言う通り、
好きです。
憧れていますと
言ったようなモノだ。
我に返った亀山は一気に赤くなり
身体中が熱くなってきた。
自分がどうにかなりそうだった。
それをなんとか打開するため話を振り出しに戻す。
「そんな事より右京さん!!トイレ行くんスか!?
行かないんすか!?
俺はもう行きますよ!!!」
ずかずかと歩きだす。
そんな亀山の後ろ姿を
右京は少しの間
見つめていた――――――
―完―
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