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「君、クビね」
「はっ!?」
突然の解雇通達に、彼女は自分の耳を疑った。
「このご時世、仕事が出来ない奴を雇ってる余裕はないんだよ。悪いね」
「そんなっ!!突然困ります」
小さな希望を託して訴えると、しわくちゃの顔に更に深いシワを刻んだ上司は冷たく吐き捨てた。
「うちも困るんだよ。こうも毎日、逆に仕事を増やされたんじゃあね。今日中に荷物まとめて。忘れ物のないようにね」
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