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「此処は…?」
何もない白い場所、そこに鎧を着た肩まである赤髪が目立つ青年は佇んでいた
鎧の左胸には王国レクイシアの紋章―王冠を被った鷹――があった
「あっ俺、騎士になったんだ!やった!!」
嬉しそうに言う青年の声が辺りに響く
すると白かった空間が変わった
「えぇ!?」
戦場に
真っ赤な炎が周りを囲み、地には誰だかわからないが紋章が付いた鎧の着ている事から騎士であろう死体が幾つも転がっていて
そしていつの間にか青年は両刃の剣を握っていた
剣に血は着いていない青年は瞬時に自分はやっていないと安堵するが…………
「グオォオォオオ!!!!!!」
獣のような咆哮で安堵感は掻き消された
青年は咆哮の主を見て咄嗟に息を飲む
青年が見たのは体長5mぐらいある赤い巨人、銀色の瞳を輝かせて青年に襲い掛かって来た
青年は迫る巨人に向かって剣を振るうが
「ヌゥ!!!!!」
「あ…………」
剣の刀身は巨人の拳を受けるとあっさりと砕かれてしまった
そしてそのまま巨人の拳は青年の顔へ………………………
ウワアアアアァアアア!!!!
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