姐さんの誤算

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東京で下手打ちをした哲夫に兄貴が、『落ち着く迄、体かわしてろ』と言い荷物も持たずに体一つで向かった先は、東北の玄関口である福島県だった。 何故福島県かと言うと、以前兄弟分だったK氏が堅気になり正業をして居たからであった。 突然の哲夫の訪問にも関わらずK氏は、快く引き受けてくれた。 昼間観光地を案内してくれて、地元の旬な物を満喫した。 日も暮れて、街にネオンが灯り出して来て、K氏が哲夫を飲み屋に案内してくれた。 数十分飲んでからK氏が『次の店行くか』と、会計を済せて二人は店を出た。
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