出会い
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「ヤベっ、そろそろ行かなきゃ。」 腕時計に目をやると、8時15分を過ぎていた。 これ以上ゆっくりしてたら、本当に遅刻してしまう。 改めて母さんに「行ってきます。」を告げ、俺達は外へと踏み出した。 閉まるドアの隙間から見えた母さんの笑顔。 だけど、その目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
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