出会い
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「…母さん、泣いてたね。」 兄貴がポツリと呟く。 「気づいてたんだ。」 「…うん。」 そう答えると、兄貴は俯いてしまった。 「どうしたの?」 俺は兄貴の顔を覗きこむ。 「なんか嬉しくて。」 「嬉しい?」 「守、大きくなったね。初めて会ったときは、俺より小さかったのに。」 そう。 俺達に血の繋がりはないんだ。
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