兄貴
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「これでよし。」 眠気眼の兄貴の為に、俺は甲斐甲斐しく身支度を手伝ってやった。 「これじゃ、どっちが兄貴かわかんねぇよ。」 「へへっ、ゴメン。」 寝癖を気にしながら、謝る兄貴。 ふにゃっとした笑顔を見せられたら、許すしかない。 これが惚れた男の弱みってやつなのか?
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