先輩と私。

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 私の先輩は、とっても色気というものがあります。  噂では、先輩と目が合うだけで恋に墜ちるとか、赤ちゃんが出来るだとか、凄いものがいっぱいあります。ファンクラブのようなものもあっても可笑しくないくらいの人気なのです。 けど私にしてみると、先輩は色気を利用して私をからかってばかりいるドSな先輩です。 ほら、今日も…… 「ぴよちゃん、今日は暑いね」 「む、むだにワイシャツのボタン全部外さないで下さいッ!!」  胸元をはだけさせた先輩が今日も私をからかう。 はっきり言って、私は平凡な暮らしをしてきて、こんなにかっこいいとか、色気とかいうものが傍になかった。そんな面識の低い私は先輩のせいで、毎日鼻血が止まりません。なるべく我慢したいけど、こればかりはどうも出来なくて。私の反応が面白いといって先輩はまたからかうのです。 先輩と私。それは、色気たっぷりな先輩と、そのおもちゃな私という関係。
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