先輩と私

私の常識が壊れた日

忘れもしない、高校の入学式の朝。
先輩方の部活勧誘という名のアーチを潜って校舎へ向かう私の胸は期待と不安でいっぱいだった。
隣で一緒に歩いている友達と話してたから、足を動かすことが出来たのかもしれないくらい緊張してた。

ふと校舎の前に人だかりが出来ている。もしかしたら、受付みたいなものがあるのかもしれないと近付いてみると、その人だかりのほとんどは女の子ということに気付いた。しかも、何て言えばいいんだろうか、濃縮されたピンクのオーラを発してる。一体何があったというのかと、もっと視線を人だかりの中心へ向けた。