私の常識が壊れた日

5/8
前へ
/13ページ
次へ
次の瞬間、その男の方と目が合った。いや、ただ目線がこちらに来ただけなんだろうけど。 でも、私の体温が急上昇して行くのが分かった。熱い、体の隅から隅まで、真っ赤になってるんじゃないかってくらい熱い。鼻のあたりで火花が散る感覚もしている。 何かが口元に滴り、手をあててみると血がついていた。隣で友達が鼻血が出てると騒いでいるのを耳にしながら、私は宙に浮くような不思議な感覚で意識を手放した。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加