名‐prince‐

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僕は王子だから なんでも手にはいるんだ 一夜に煌めく星空も 宝石のできる植物も もちろん職務も勉強も しっかりこなす だって王子だから 『王子、王からの言伝てが』 『まあ怪我などしたら大変ですよ王子』 『王子、王子』 皆が僕を真名では呼ばない だって王の子息だから 失礼だもの 仕様がないんだ 仕様がないんだ 「どうしました?浮かない顔をして」 「母上!……いえ、別に」 「何かあったのなら言いなさい。皆が心配しますよ。特に、私が」 「……何故ですか?」 「だってあなたは」 そう、王の子だから .
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