第四話 学年最後のテストへ……!

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「論吉、ちょっといいか?」 「数学のことだな。いいぞ。叩き込んでやろう」 「サンキュー!毎度毎度助かる!」 俺は休み時間の間ずっと、論吉先生の講義を受けた。 なるほど。 いつもながら、論吉先生の話はわかりやすい。 「そうだ。だから、ここでこの公式を使……」 「ヒーローは遅れて登場するんさ~!」 ガラガラと、扉が開いて、ヒーロー――国世がやってきた。 遅い!遅すぎる! 「国世!何やってたんだ!」 「なはは。金曜にさ、俺が万里ねぇの家に行くって言ってたじゃん?」 「あぁ、確かに言ってたな。」 「それでよ、万里ねぇのご飯をご馳走になったわけよ」 「それで?」 「俺ったら、食べすぎて寝ちゃったんよ!それで起きた時間が登校する時間!万里ねぇの家で朝飯食べて、家に戻って、ちょいと遊んでからここに来たんよ!」 「なるほど。国世らしいな」 「てか、ちょいと遊ぶのは余計だろ!?」 「あり?バレちゃいましたか。…って、先生いないよな?俺今すっげぇ爆弾発言しちゃったんだけど……」 「安心しろ。先生はいない。そして改めておはよう、国世」 「おはよう。何にせよ、国世がちゃんと来てよかったよ!」 と言っても、もうすぐ四時間目。 午前最後の授業である。
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