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ガチャ。
扉を開ける音がした。
姉さんだな。
「さて、今日は保幸をどう起こそうか……、なんだ、つまらんな」
「残念でした。おはよう、姉さん」
「全く……だ!」
「ぐえっ!?」
姉さんは俺にヘッドロックを掛けた。
首辺りは苦しいが、後頭部には幸せが……、いやいやいや!
「どうだ!朝から姉に弄られて、そして朝から姉の乳の温もりを感じられるのだ!一石二鳥だろ?」
いや、むしろただの一石一鳥なのだが……。
あ、一石一鳥なんて言わないな。
「く、苦しいんですが……」
「何?もっとシてほしいのか?お安いご用だ!」
「ちょ……、姉……さん……」
まずい、おじいちゃんが見えてきた……。
こっちを見て手を振ってる……あれ?
確かおじいちゃん生きてるような……。
あの人誰だ!?
「まぁ、流石にお前を死なせるわけにはいかないな。そろそろ放してやるか」
姉さんが俺を解放する。
助かった……。
「さて、また今日から学校だろ?早く朝食食べに下りて来い。もちろん、飯は冷めてるからな」
「はいはい」
俺は急いで着替えて、下の階に行った。
今日はヘッドロック以外に、姉さんは大してちょっかいを掛けて来なかったな。
助かる……。
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