第四話 学年最後のテストへ……!

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今日の昼食の時に、生徒会室に行く。 このことをしっかり覚えておきながら、俺は教室に入った。 …しかし、国世はまだ来ない。 やっぱり欠席か? いや、遅刻だろうな。 まぁ、どっちにしろ、国世にしては珍しいことだ。 「おぅ、保幸と論吉じゃん。あれ?国世は?」 一人のクラスメートが俺達に尋ねてきた。 …誰だっけ? ま、いいか。 「さぁ?連絡もないんだ」 「へぇ、珍しいね」 「だろ?だから、さっさと席に着け」 「ちょ、ひでぇよ~。てか、俺の名前忘れてるっしょ?」 「…………」 「おい~。じゃあもう一度言うよ。俺の名前は……」 ガラガラ……。 扉の開く音。 残念。先生が来たようだ。 「おいお前ら、早く席に着け!STを始めるぞ!」 「ハイ、残念でした。また今度な」 「や、休み時間にな!」 男子A君は半泣きで席に着いた。 「ちなみに、野口は今日は病院に寄ってから学校に来るそうだ」 なるほど。 国世は病院に寄ってから来るのか。 …って、嘘だな。 何故なら、国世は健康優良児だからな。 絶対に別の理由があるはずだ。 学校に来たら聞いてみるかな。
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