4人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
幼い頃両親を亡くした。
…結構裕福で、幸せだった、のに。
その日常は、あっという間に崩れて、無くなっちまったンだ。
その後、一人息子の俺は親戚の家に引き取られた
あァそォだ。俺がこォなったのはアイツらのせいだ。
あの、最っ高に最低なヤツらのよォ。
…俺の両親を、死に追いやったヤツら。
あァそォだよ!
俺の両親を殺したも同然なんだアイツらは!!
全部、全部、遺産を受け継いだ俺を引き取って、遺産を奪おうと、たったそれだけのために!!
アイツらは俺から両親を奪ったんだ!!
知ったのは中学ン時。
馬鹿なヤツら。
俺が聞いてるとも気付かずに笑いながら話してやがった。
それから俺は、必死で証拠を集めた。
遺産はすでにほとんど使いこまれてたから、小遣いを貯めて、貯めて。
探偵雇って調べてもらった。
そしたら、出てくる出てくる。
証拠が、大量に。
馬鹿なヤツら。
ろくに証拠隠滅もしなかったらしい。
その後俺は、ヤツらを裁判にかけて、ヤツらから残った遺産を全部取り戻した。
使い込まれた分は、慰謝料込みで返させた。
もォ大人は信じねェ、と心に決めて。
アパートで一人暮しを始めて。
けどもォ、捩曲がった心は元に戻らなかった。
最初のコメントを投稿しよう!