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「あ、そうだ!」
「オレのお宝ここら辺に隠してあるから見せてやるよ」
場所を近くの公園の通路に代えたところで裕二は話題を変えてくれた。
しかし俺はこう切り出した。
「さっきの事故の話なんだけど、良かったら詳しく聞かせてくれる?」
「い、良いのか?」
実は事故の内容はさっきの眩暈で鮮明に思い出していたのだが、それが正しいか確認したくなったのだ。
近くの石に座ると彼は当時を思い出すように話し始めた。
「オレが知ってるのは卒業の後に友達ん家に行ったとき、そこの親が誰かと話してたのが聞こえた。程度の話なんだけどさ、――」
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