2080人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
絶望なんて感じてる暇はなかった…
1番可哀相なのは花婿側の身内…
そして惨めなのは私
真っ白なウエディングドレスはまるで薄汚れたボロ着だ…
私はその夜DVDを借りてきた
『卒業』最後に花嫁を奪って二人でバスに乗り込む
でも二人には笑顔はない
きっと何年後かに二人は別れる事を予言してるラスト…
ポテチかじりながら私はビールを呑んだ
30にもなると涙もでないな…下ではお母さんが大泣きしてる
また部屋探さなきゃ…
明日は会社に頭下げに行く…雇ってもらわなきゃ私の未来はない
そう絶望を感じてる暇も泣いてる暇もないのだ
最初のコメントを投稿しよう!