月とスッポン

男心と秋の空

『俳優のヒジリさん？』

私は笑って頷いた

『大学の同級生で元カレ（笑）春にパーティー会って久しぶりに関係持って…それまでも何回か顔合わせて話はしてたんだけど』

『俺…話しつけてきてやるよ…』

『そんな事しないで…私が惨めになるわ』

『ホントにこれでいいのかよ！』

『うん…彼が結婚するなんて気持ちがいいほうに向かった証拠なのよ（笑）やっと他人受け入れるようになったんだから。だから余計な事しないでね…お願い』

私はすがるようにイチに頼んだ

『わかった…二人の秘密にしとく…』

『ありがとう（笑）今度お礼するからね、あ…同情はいらないから』