生存者

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『クルーシティのみなさん、今すぐどこでもいいので、遠くに非難してください』 テレビのニュースキャスターが、焦りながら喋っていた。 時をさかのぼること一時間前~ クルーシティの隣街にあるアレストシティで、事件は起こった。 今から話すことは、アレストシティのとある研究室での出来事である。 アレストシティでは、今現在世の中の為にかなり多くのウィルスの研究をしていた。 だが、ある実験の最中に事件は起こる。 『慎重に扱えよ』 『わかってますよ』 新人研究員とベテラン研究員の会話である。 『この実験で、失敗は許されないんだからな。その容器の中には、数億というウィルスを合体させたものが入ってるんだから。もし、その中身が外にでてしまったらどうなるかわかっているよな?』 『…はい、何回も言うようですが、わかってますよ』 『わかっているなら、いい』 このような会話をしていながらもこの後新人研究員は手を滑らせウィルスの入った容器を割ってしまう。 それが、事件の始まりであった。
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