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彼、隆司とは付き合って四年の歳月を送っていた。
三つ年上で、笑うと八重歯が可愛い優しい人だった。
友人の結婚式で出会い、お互いの家族公認で、私は彼と結婚するんだと信じて疑わなかった。
だからこそ、一昨日の金曜日の夜、小洒落たバーに呼び出された時にはウキウキと期待一杯で向かったのだ。
だって、考えてもみて?
いつもなら休み前なんて彼の家にお泊りするだけなのだから、急なバーへの呼び出しなんてプロポーズ以外の何物と思えっていうのよ!
嗚呼、思い出しても腹がたつ!!
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