バカと金持ちとラノベ

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「くっ…ぐはっ!やってくれるじゃないか内村…だがな!高校では必ず貴様から三嶋先輩を奪い取ってやる!」 「いや、俺ら付き合ってないし」 急に立ち上がったとおもったら、何言い出すんだコイツ? 「だまれぃ!幼なじみという立場を利用してあんな事やこんな事をしてるんだろう!?貴様の事だ、ベッドに潜り込んだりパンツ被ったりしてるんだろ!?」 「うっ……ち、違う!そんな事してねー!」 「何をしてないの?」 「月姉のパンツなんか被ってねー!パクっただけだ!」 「へぇ、やっぱりあれ、あんただったの?」 …は? 待て待て待て。 このお約束とも言えるパターンは死亡フラグしかないッ! ここで振り向いたら終わりだ…。 「あ、悪い朝原。ちょっとヘルニアが…」 「待ちなさい」 ……オワタ。 俺の腕がものっそい力で掴まれている。目の前の朝原はすごいニヤニヤしてるし…。 「あれ、高かったのよね…どうしてくれるのかしら?」 仕方ない…腹を括ろう。 「つ、月姉!」 俺は思い切って振り向いた。 アカン!笑ってるのに、無駄に気合い入れまくったベジータばりの青筋が額に! 「ごめんなさい!あれはお返ししますから!どうかお許しを!!」 「いらないわよ!人に取られたのなんて使えないわ!!」 ですよねぇ…。 「で、でも一応聞くけど…その、私の下着で…何…した?」 「はい?」 俺が、「相棒」の水谷豊のモノマネをしてるなだぎ武のなんかイラッとする「はい?」を返すと、月姉は顔を真っ赤にさせ、両手を遊ばせながらわずかに俯き、上目使いで俺を見てきた。 何って…それはR18じゃないですか?
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