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そこには無傷のまま立つ黒い機体がいた。
『あなたの攻撃では私に傷をあたえるなど到底無理ですよ』
そう言いながらリヒティは手を前に出して言う。
『だから……だから、私達の仲間になりませんか?』
目の前の声が言った言葉の意味がわからず、的山はその場に立ち尽くした。
『もちろん、今よりもいい収入を出すよう社長に嘆願してみます。あなたのようなパイロットを失うのは忍びない』
こいつ……一体、何を言っているんだ?
的山はそう思う。そしてリヒティはまた同じ言葉を述べた。
『……だから、仲間になりませんか?』
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