三つ巴

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三人は立っていた……いや、正確に言えば二人は戦い一人は立ち尽くす図となっている。 火花が上がり続ける戦場をただ、何も出来ず一人はずっと見ていた。羞恥心という言葉が頭をよぎり動けずにいるその者が……。 そして、二人は絶え間なく戦いを続けている。黒く、漆黒という言葉が似合う機体と赤く、紅という言葉が似合う機体である。二機は激しい音ともに戦場をそれぞれの色で彩っていた。 そして、一機は青く蒼空という言葉が似合う機体は、ただ動けずに見守るだけであった。
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