温故知新

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勝は先程から敵にめがけて狙撃している筈だ。だが、その弾は当たらず地面を削る。決して勝が下手な訳ではない、むしろ勝は上手なほうだ。――ただ速すぎる。一言で言えばそうなるだろう。 常人離れした攻撃スピードとそれに順応する防御と受け身。 アイツら化け物やないかぁ? 勝はそう思い始める。 そしていかに自分が自分自身の上司を見くびっていたことに気がつく。 やっぱ、歴戦の兵はちゃうと言うことか……。 スナイパーライフルを握りながらそう思った。
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