温故知新

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――戦場でぶつかる過去の猛勇二人。今ではどこでも見かけるような深緑、全てを包むような黒。二色の色の組み合わせはいびつながらも戦場にいる、誰もの目を引きつけていた。 リヒティの攻撃を寸前で避け続ける的山は、正直限界を感じていた。己の操作技術ではなく機体性能に。もとからスピード、攻撃力、防御力を上回る相手に、ここまで量産機で耐えたのもスゴいことであろう。だが、所詮は量産機、操作技術の高い的山についていかなくなってきた。 『終わりですね』 リヒティはそう言って、トライデントを振り下ろす。
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