温故知新

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そして、その脱出ポットは片腕を失った劉春が拾う。二機は同時に姿を消し、辺り一面には異常な静けさが残る。そんな中裕は勝に尋ねた。 『アイツらは何者なんだ?』 勝は今まで見てきた感じで、自分なりの解釈を述べる。 『多分、一佐の知り合いやと思う』 その言葉を聞いて裕は戦場を見渡す。辺り一面黒煙が上がり、中には炎上している機体すらある。そんな中、いつも横で見る機体は大きく立っていた。蒼紅のコントラストが目を見張るその二機の影を……。
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