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「ということは的山一等陸佐、あなたも関与の可能性があるということですね?」
重たい空気の中、そいつはこの会議の本当の目的を言う。それに対し的山は静かに目をつぶって言った。
「俺がもし関わっていたら、今頃この部屋の連中を殺しているだろうがな……」
的山の言葉に一同、更に静まり返る。的山は静かに次の言葉を紡ぐ。
「何にせよ……俺は今回のことには一切、関与してないし、俺はむしろ殺されかけた方だが、それでも疑うか?」
防衛省の連中は皆、押し黙る。
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