隔たり

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「それで、なんのご用件でしょうか?」 「そうだったな!」 的山は引き出しから書類を出す。 「本日付をもって、國館 裕陸曹長ならびに神崎 葵二等陸尉を、三等陸尉ならびに一等陸尉とする」 裕は突然の事に驚く。 「何故、二階級特進ですか?」 気づいた時には口からその言葉がでていた。 「國館陸……じゃない三尉、ありがたく受け取りなさいよ」 「ですが……」 この何もない時期に突然の二階級特進は異例だ。ましてや、まだ二年目、有り得ないことである。
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