269人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで、なんのご用件でしょうか?」
「そうだったな!」
的山は引き出しから書類を出す。
「本日付をもって、國館 裕陸曹長ならびに神崎 葵二等陸尉を、三等陸尉ならびに一等陸尉とする」
裕は突然の事に驚く。
「何故、二階級特進ですか?」
気づいた時には口からその言葉がでていた。
「國館陸……じゃない三尉、ありがたく受け取りなさいよ」
「ですが……」
この何もない時期に突然の二階級特進は異例だ。ましてや、まだ二年目、有り得ないことである。
最初のコメントを投稿しよう!