春暁

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そして静かに口を開く。 「囮は二尉を中心に國館三尉並びに谷山准尉をいれてやってもらいたい」 指揮の中心をまかされた二尉は、熟練者を思わせる顔で頷く。 「潜入だが……これは劉崎三佐ならびに神崎一尉を中心に少人数で組んでくれ。以上だ!では解散!」 裕は慌てて的山の言葉に反応した。 「ちょ…ちょっと待って下さい!」 「なんだ?」 的山は裕の焦る顔を見つつ、指揮官らしい威圧感を感じさせる顔で言う。裕はそれに気圧されながらも反論した。
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