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「上官を侮辱するのも大概にしろ!」
そう言って的山はゆっくりと裕との距離を詰め、胸ぐらを掴む。
「的山一佐!落ち着いて下さい!」
琴美は立ち上がって的山に言う。琴美は一方的に殴られる裕を見て、目が潤んでいた。
「劉崎……」
そういうと裕を解放し、息を整えるように椅子に座る。
「ともかく……ともかくだ。俺は作戦を変えるつもりはない。作戦開始は今から二時間後とする。解散……」
結果的に反論する裕を押し切った形となった。それでも納得のいかない裕は不本意ながら作戦に参加する。
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