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こうして葵達は基地内で銃撃戦を繰り広げているのだ――
鳴り止まない轟音に葵は焦る。内部に入るのは容易であった。だが、さすが総本部の防衛システムだ。壁に小型マシンガンなど当たり前である。兵士は確かにいるが、自分たちはほとんどこの銃撃ロボットに足止めを食らっている。
一度、弾切れで銃撃が止まる。それに応じてロボットを破壊しここまで進んできた。
「しゃがんで!」
壁に背をつける琴美は手から何やら重たいボールを投げる。それはハンドグレネードであった。次の瞬間、辺りに爆音が響く。
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