269人が本棚に入れています
本棚に追加
/494ページ
『まあまあそういうなや。今すぐ敵さんのとこにハッキングして装置とめたるから』
『頼む』
本当にこういう時、勝がいると頼りになると思いながら先日の口喧嘩を思い出す。まだ一度も謝っていない。
『……悪かった』
裕は恥ずかしながらにそう言った。
『何が?』
言われた勝としては疑問である。無線越しでも頭に疑問符を並べる勝が想像できた。
『この前の口喧嘩のことだよ』
『お前まだ気にしてたんか?』
勝はカチャカチャとパソコンのキーボードを叩きながら言う。
最初のコメントを投稿しよう!