一筋の陽というもの

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堅そうな扉にややこしい防衛システムがコラボレーションする形で葵達の目の前に立ちはだかった。 数分前からこのドアの前で立ち往生を食らっている。銃を乱射しても傷がつかず、爆弾で吹き飛ばそうとしても被害の割にはびくともしない。 「困ったわね」 琴美は頭を抱えていた。先程からどんな手段を使っても破れないこの扉を見て、苛立ちすら覚える。 「なんか方法ないかなぁ?」 そう言って葵の方を向いた。葵は首を横に振り不可能な事を態度で示す。 こんな時に谷山准尉がいたらなぁ……。
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