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「私にはもう、用がなくて國館三尉には用があるってどういうことですか?」
的山はめんどくさがるように言う。
「君との話はもういいが、國館三尉には色々と聞くことがあるということだ」
「私は國館三尉の上官なんですから、聞く権利はありますよね!?」
「プライベートなことだから、一尉が口を挟むようなことなどない」
「ですが……」
意地でも食い下がる葵にいい加減、嫌気がさしてきたのだろうか、一旦深い息をついて更に言う。
「それでは、一尉。君は自分のプライベートを他人に知られたいと思うか?」
「いえ」
「そういうことだ」
「ですが、私は!」
「一尉、いい加減にしろ!」
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