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「俺に親父の記憶がないのはわかるやろ?それで突然信じるはずなかろうもん」
「自分で親父って確認したやろが。要するにお前は現実を否定したいんやな?」
腕を組ながら答える鋼一朗は海上自衛隊の制服をしていた。一応信じきれない真実ではない……。
「まぁ死んだんやしそりゃあ親父もいるか……」
一人言のように言ったその言葉に鋼一朗はニヤッと笑った。
「お前はまだ死んどらん」
「はっ?だって生きてるわけないやろ!だって俺はあんとき……」
鋼一朗は勝の言葉を止める。
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