陽、没する

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「私も艦長同様、陸に恋人を残していて……この任務後に結婚予定なんです」 「おぉ!そりゃあめでたいやないか!」 鋼一朗は明るい顔して手を叩きながら言った。 だが、それも一瞬のことである。 「艦長!レーダーに機影あり!空母級と思われます」 レーダーを見ていた自衛官が言った。 「所属は!」 「旧ロシア連邦と思われます!」 鋼一朗はそこで押し黙る。 「全員対艦戦闘準備!加えて対空戦闘の準備も……急げ!」 その声は艦橋に大きく響く。
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