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「そうやな……やけどこれでしまいや」
「えっ?」
勝は鋼一朗の言った意味が分からずキョトンとする。
「どうやらお前のお迎えが来たらしい」
すると今までの暗い空間に一筋の光が刺した。勝はその光に目を覆いながら父親をみた。
「頑張れよ!谷山准尉!」
父親は敬礼している。もうこれが最後ということを考えた勝は敬礼しながら言った。
「ありがとうございました!谷山二佐いや……親父!」
最後の言葉に鋼一朗は嬉しそうに微笑む。勝にはそう見えた……。
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