陽、没する

11/11
269人が本棚に入れています
本棚に追加
/494ページ
「そうやな……やけどこれでしまいや」 「えっ?」 勝は鋼一朗の言った意味が分からずキョトンとする。 「どうやらお前のお迎えが来たらしい」 すると今までの暗い空間に一筋の光が刺した。勝はその光に目を覆いながら父親をみた。 「頑張れよ!谷山准尉!」 父親は敬礼している。もうこれが最後ということを考えた勝は敬礼しながら言った。 「ありがとうございました!谷山二佐いや……親父!」 最後の言葉に鋼一朗は嬉しそうに微笑む。勝にはそう見えた……。
/494ページ

最初のコメントを投稿しよう!